日本トイレ協会メンテナンス研究会公式HP

報告レポート(124回)





2008年 7月 29日(火) 15:00〜18:00
会場: (株)リラインス(東京都港区西麻布3-16-28)

■株式会社リラインス
   ショウルーム「le bain」 見学
   案内:大島宇歩 氏

   (営業部 営業推進MCグループ)
   
 今回は、水まわり用品の専門メーカーとして高級品から公共施設向けまで、数多くの商品を取り揃えているリラインスさんのショールームを見学させて頂きました。



1、はじめに
 大島様より・・・「(株)リラインスが現在のスタイルになったのは約50年前のことで、東京オリンピックをきっかけにホテル建築ラッシュ時、バスルームアクセサリーの専門メーカーとして業界内に認知されました。当時、国内でその様な金具の専門業者は殆ど無く、当社はそれ以前、車のホイールキャップ等を作っていました。
 本日お越しいただいたこのショールーム「le bein」(ル・ベイン)は3年半前よりショップ・デザインギャラリーを併設した複合施設としてオープンしました。水まわりの商品は一般的には家の新築や建替え等で、一生に1,2度しかお客様と出会う機会が無いので、もっと身近に文化・デザインを伝えたい…という目的もあります。
 ちなみに「lebain」(ル・ベイン)とは、フランス語のお風呂と言う意味の単語をもじったモノです」・・・・・・。

【道のり】
 日比谷線 六本木駅より六本木ヒルズを通りすぎて、各国の大使館が点在する少し静かな通りを歩いて行くと見えてきます。

【建物】
 入口をくぐると、すぐ中庭風のスペースがあり オブジェの展示と奥には池?の様な水の流れがあります。
 ショールームは地下1階で、全体的に白を基調としてすっきり明るいイメージ。地下1階天井の一部が透明になっていて、その上に水が流れています。(1階の中庭にあった池を底から見上げる感じ。)水を通した光が柔らかく降り注いでいました(因みに池のメンテナンスはリラインス社長が自ら行っているそうです…)。



2、展示商品
【リラインス社製品】
 〜高価そうなペーパーホルダー、タオル掛け、バスルームアクセサリーと、高級感あふれる商品がずらりと並んでいます〜
 最近はやりのパーソナルボックス(インテリジェントビルでは必需品になってきた洗面スペースでの小物入れ)もあり、「数量や配列・配置をオーダーできる」との説明もありました。
 並んでいる金物全ての表面仕上げが美しく、細部まで磨き上げられていて光沢が眩しいです。高い品質の証明か、部屋のリニューアル工事をしても金物はピカピカのままなので、そのまま再利用されて、なかなかリピートオーダーがかからないのが困った事だそうです。
 デザインは時代の流れと共にスッキリとして凹凸の少ないメンテナンスし易い形状になってきています。そのせいか(?)社名の刻印や表示が殆ど無く徹底した製品第一の姿勢が感じられます。
 その他、宙吹きガラスの手洗器などの展示もあります。

【輸入製品】
■ドンブラハ社(ドイツの高級水栓金具ブランド)
 無垢の真鍮を材料にして、ひとつひとつ手作業で作られた製品は、「宝石のように美しい」と呼ばれているそうです。
 表面処理のクロムメッキの厚みが凄くて、リラインスでも真似出来ない程だそうです。またその他にも24金メッキやプラチナメッキ、ダルプラチナメッキなど日本国内の水栓金具ではあまり聞かない高級金属メッキの製品もあります。
 金具の作動部はしっくりとした重みがあって高級感があります。キッチン・バス・トイレ等で必要と思われるほぼ全ての金具が各種揃っています。

■ビレロイ&ボッホ社(ヨーロッパ最大の陶磁器メーカー)
 色々な形状の洗面器や手洗器などなど

■アラペ社(ホーロー製品ドイツ)
 個性豊かなホーロー製品の洗面器や手洗器が多数。  排水口がスリットになっていて目立たない手洗器が印象に残りました。
 ちなみに、欧米では、空港、駅などパブリックエリアのトイレでは自動センサーの水栓金具は普及していますが、洗練されたデザインのものは、ほとんどないそうです。
 但し、一般家庭まで自動水栓が導入されているのは、日本だけでだと思います。


【その他】
 ひのきのバスタブ、デザイン性の高いバスタブ、タオルウォーマー、シャワー室などの展示もありました。
 又、花のすかし模様の入った洗面器や、一筆書きの様な個性的な手摺もありました。



3、質問・意見など
美しい製品に感心しつつもメンテ研ならではの意見がありました。

Q1:
手洗器と水栓金具を別々に設置するタイプは、使用後に飛び散ったしぶきが隙間などに入り、汚れが残りやすい。手洗器と一体になっている方がメンテしやすいし、耐久性も良いのではないか?
A1:デザインを優先するか、使用頻度からのメンテナンス性を優先するかはユーザーの判断となります。出来るだけ各製品の長所・短所の説明はしております。

Q2:公共施設向け商品とデザイン性重視の商品では意匠や値段がかなり違うが、両立は不可能なのか?
A2:公共施設向け商品は常識では考えられない扱い(殴る・蹴る・火をつける等) を受ける事もあるので、それぞれ特化した形になってしまいます(使う素材、表面仕上げ等によりコストもかなり変わってきます)。



4、感想
 ペーパーホルダーひとつ取ってみても、様々な製品があり、それぞれがニーズに応えるモノになっていました。高級仕様のモノは部品の切断小口まで丁寧に研磨してあり、納得の品です。
 製品名と共に値段の表示もあって、品物を前にすると意外と安く(?)感じました。
 良いモノは高いですが、それなりの理由がある事が判りました。

                    (株式会社總武 塚越俊介)

案内役の大島宇歩さん。
さすが高級品を扱う、スマートな方でした。

頭上に池があるショールームにいると、心まで洗われるようです。

リラインス社のトイレットペーパーフォルダー。シンプルながら美しい。

ドイツの職人魂を感じる水洗金具。

日本では見かけないデザイン力は、さすがヨーロッパ!って感じです。

奥の下部(隙間)が排水口の手洗い器。時々指輪を落としてしまう方がいて困られるとか…。

メンテ研の会員は、思わず触ったり叩いたりして、品質を確認してしまいます…


トップへ
トップへ
戻る
戻る