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報告レポート(121回)


日時:2008年 4月21日 16:00-18:00
場所:ABC商会ショールーム(千代田区永田町)、4階会議室

■水廻り建材見学会と意見交換会

今回は、建材としてトイレ空間に関わる商材を数多く販売されているABC商会
さんのショールームを見学させていただきました。ショールームは永田町にあ
り、赤坂、赤坂見附、永田町といった各駅からアクセスできる好立地です。


T.ABC商会殿 ショールーム見学
(案内:ABC商会 デュポンコーリアンR事業部 須藤取締役、
 ショールーム坂巻アドバイザ)

1.洗面カウンター(デュポンコーリアンR)
・洗面カウンター材の販売を始めてから30年、自社開発のホスピタリティーカ
ウンター(ボウル一体カウンター)の販売を始めてから10年が経過している。ボ
ウル一体は当初シームレス接着品はなく、ホスピタリティカウンターのみであっ
た。ホスピタリティカウンターの開発後にカウンターとボウルの組み合わせがで
きるアソートカウンターを発売。
・アクリル素材の長所…ムク材であり、汚れても削り落として再生できる。
   ポリエステル素材よりも耐薬品に優れ、病院などでの採用も多い。
   割れにくく、落球(鉄球)の衝撃にも耐える。
・一方、短所としては、表面平滑性は陶器には及ばない点がある。
・ボウル接着タイプのカウンターはボウル形状×ボウル色×カウンター色で8,
500種類ほどの組み合わせになる。ショールーム内には、代表的な組合せを
数種類展示している。
 

・最近はカウンターを下から照らすような光の演出が出始めた。
<質問>
●経年劣化はどの程度か?⇒あまり劣化は生じない。
●通常のメンテナンスはどのように行うのか?⇒食器用洗剤、マイペットなどで
  行う。細かい傷はクリームクレンザーやスコッチブライトで修復できる。
●水垢はつきやすくないのか?⇒ポリエステルの1/5程度である。
●表面硬度は?⇒鉛筆硬度で7Hほどを有する。
●表面コート(撥水)剤は効果が期待できるか?⇒表面に載っただけになり、 
  効果は得られにくい。
●定用途向けカウンターは存在するのか?⇒お奨めはあるが、特定用途向け
商品は存在しない。

2.セラミックタイル床材(マルミ、シャイロなど)
・イタリアからの輸入タイル(マルミ)。
・磁器であり、吸水率が低く、天然石に比べ汚れがつきにくく、メンテナンス性
に優れた素材。
(ショールーム展示品はポリッシュ品、設置以来、ノーメンテナンスとのこと。)
・木目調の新商品も出てきている。
・シャイロはさらに、表面のエンボス感の大きい商品。下地をしっかり作ってお
けば、車両が載っても問題ない。

3.多目的トイレ見学
・カウンターはラピードホスピタリティカウンター、通水時の水跳ねのない様子を
確認。
・床はミガキであるため、濡れた場合は、スリップへの注意が必要と思われる。

4.天然石および外装用の商材
・天然石:ライムストーンなど
・外装商材:ルーバー、エキスパンション、パンチングメタル(リサイクル活用)な


5.内装床材
・ビニル系内装床材 アームストロングシート(アメリカ製)は耐久、耐薬品性に
優れ、ムク材であるため、磨耗しても同じ柄が表面に出る。ヨドバシアキバなど
の店舗床に採用されている。
・ゴム系内装床材 ノラ(ドイツ製)は燃やしても有害な煙が出ない、欧州の環
境規格適合マークを取得している。
・防滑性ビニル系床材 アルトロは歩行時には骨材が露出し、通常はフラットで
清掃しやすいという特長を持つ床シート材、体育館などの床用にクッション性能
を保有しながら、ボールなどのバウンドに影響を及ぼさないレックスコートなど
紹介いただき、見学者各位にて実際に防滑性能や、体育館用の床のクッショ
ン性などを体感した。

<質問>
●アームストロングは表面に硬いものを落下させたりした場合、傷はつきやすく
ないか?⇒シートそのものは2mm程度で硬度もあり、問題ないと思われる。
●シート同士の継ぎ目はどう仕上げていくのか?⇒同素材の溶接棒を用いて
溶接していく。

6.外装用デッキ材
・木質系リサイクル材 アースデッキ(廃材含有率 90%程度)、天然木デッキ
 ジャラなど

7.室内床材
・リネア 東京ガス床暖房(ヌック)仕上げ用床材として、指定されている商品。
厚さ7mmと置き敷き可能。

8.塗布型の床地上げ材ほか
・タフクリートは、工場や倉庫の床などが経年で劣化、ひび割れなどした場合
も、下地処理ののち仕上げを行うことで、床を打ち直したりすることなく耐水、耐
衝撃、耐磨耗に優れた床に仕上げることが可能な材料。ケミクリートEは、中で
も特に耐薬品性に優れるエポキシ樹脂製の塗床材である。
・その他の展示物としては、壁床用の吸音材、コンクリート改質材などを見学し
た。



U.見学終了後の意見交換
●洗面のオーバーフロー穴の汚れは落としにくい。最近は、穴のないものも増
えているようである。
  ⇒穴の大きさは、指が入らないように小さくなっていながら、オーバーフロー
 性能は規格があったりして決まってい る。また、オーバーフローなしの場合
 は、排水は水を溜められないような排水金具と組み合わせる必要がある。
●メンテナンスの場合は、すでに出来ている状態で現場を受け取るが、ショー
  ルームで新しいものを見るのは参考になる。
●乾式清掃の現場が増えているが、床材など施主指定でクッション性の高い 
 ものが選ばれた現場があったが、椅子の脚の跡がついたりして、双方は背 
 反の状況となることがあるので、注意が必要。
●ABC商会さんのショールームは少々値が張るが、良いものを置いてある。 
  現場においては、設計指定の獲得プロセスがしっかりしている印象がある。
●ラピードホスピタリティのボウル一体カウンターはもっと水がはねるのではな
 いかと思っていたが、そんなことはなかった。
●セラミックタイルのメンテナンスの必要性については、要否双方の意見があ
  り、今後検証していく必要を感じる。

【議事録:TOTO木村博幸氏】


ABC商会様のショールーム
は、国会議事堂駅から徒歩
5分で見えてきます




今回御案内下さった、須藤
取締役と坂巻アドバイザー
です




シンプルで美しい
フォルムを持つ
ホスピタリティカウンター


  

いろいろな素材が展示




ショールーム内にある
多目的体験トイレを見学した




 分かりやすく説明して
いただきました。




見学者も熱心!




実際に防滑性能や、体育館
用の床のクッション性などを
体感した




普段、メンテナンスに関わる
方々の質問は真剣そのもの
でした


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