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報告レポート(116回)

DNP五反田ショールーム見学
テーマ:For P&I Solutions 新たな価値を生み出すために
P:印刷(printing),I:情報(information)

2007年7月23日(月)15:00〜17:30
DNP五反田ビルにて(東京都品川区)


 今回の定例会は、トイレというテーマから少し離れてDNP五反田ショールームの見学です。
DNP五反田ビルは、日本一の印刷会社として皆様よくご存知の大日本印刷株式会社が企業のお客様向けに作っ
たショールームで、昨年7月のオープンしました。
 当ショールームでは、大日本印刷(以降DNP)の「印刷技術」と「情報技術」を紹介し、その技術を使ってお客様
の課題を解決しましょうと提案しています。
 また、DNP五反田ビル自体最新のインテリジェントビルですから、建築や設備も興味津々です。

●建築概要●      
  名称:DNP五反田ビル  
  施主:大日本印刷株式会社 
  住所:東京都品川区西五反田3−5−20
  設計:株式会社日本設計 
  階数:地上25階/地下2階/塔屋1階 
  建設会社:戸田建設株式会社 
  高さ:118m   
  衛生設備:斎久工業株式会社 
  延床面積:4万7843u  
  竣工:2006年7月  

1.五反田駅から見学開始まで
 JR山手線五反田駅のプラットホームに降り立ち目黒駅方向を眺めると「⇒DNP」というブルーに白抜きの大きな
看板が目に付きます。その看板の下を通って、左右に昭和のたたずまいを色濃く残した居酒屋やうらぶれたラブホ
テルを横目に歩くと約5分で、DNP五反田ビルに到着です。
 ガラスとアルミを組み合わせた超高層ビルで突然未来空間へ転送されます。建物の前庭には人の背丈よりずっ
と高いDNPの活字モニュメントがお迎えです。活字なのでDNPのロゴマークは反転しています。
 玄関を入るとロビーは大きな吹き抜けで高い天井、ずーっと遠くの全面ガラス越しに端正な緑の庭が見えます。
受付の長いカウンターには3名の受付嬢、DNPの平川部長・岡課長・三戸主任の案内を受け、メンテナンス研究
会一行は目をきょろきょろさせながら正面のエスカレーターで階高の高い2階の会議室へ。
 これは金がかかったビルですね。


2.ショールーム見学
@ガイダンス
 プレゼンテーションルーム201で、大日本印刷の平川部長のご挨拶、営業品目の説明や本日のスケジュール
などのガイダンスを受け、早速1Fのインフォパークへ移動。

Aインフォパーク
 ここはDNPの製品や技術やサービスを一覧で紹介するスペースです。
●印刷技術ではカラー印刷の技術について教わりました。カラー印刷は黄・赤・藍・墨の4原色のドットの
 組み合わせで出来ています。色刷り版画と同じような手法で黄のドット・赤のドット・藍のドット・墨のドットと
 刷っていくとカラー印刷の完成です。カラー印刷を拡大鏡で見ると確かに4色のドットが見られます。
●情報技術では、ICカードやICカードを使った生体認証、ICタグの使い方などが紹介されていました。
 ハード面では、電子機器などの基盤の微細な配線を印刷する技術(ハンダゴテで配線はできませんものね)
 ソフト面ではそのICカードのなかにどのような内容を仕込みどのような仕事をさせるかなどの説明です。
●商品の現物としては、カタログや週刊誌などの雑誌や書籍類、おなじみのTOTOの総合カタログや
 システムキッチンのカタログの展示もありました。食品のパッケージ類も各種カラフルに展示してありました。

BルーヴルDNPミュージアムラボ
 印刷や情報には疎い参加メンバーにもここであれば興味を持ってもらえるだろうとDNPのスタッフも考えて
いるようでここの説明には一段と熱が入っていました。(そのとおりなのですが。)
 ルーブル美術館とDNPが共同で取り組んでいるプロジェクトを体験できるラボになっています。ねらいの一つ
として劣化しがちな絵画や彩色彫像の現時点の姿を、印刷や映像(3次元)でできるだけ精巧に保持すること
があるようです。
 また、ルーブルで単に視覚的に絵画や彫像を見ていただくのではなく、作品の時代背景や思想や作者の人柄
などを理解したうえで鑑賞すれば同じ作品を見ても感銘が深まるであろう、そのようなツールを開発しようという
取り組みです。例えば入場チケットにICタグを内臓しておき作品の前に来れば鑑賞者の使う言葉で説明が
流れる、携帯端末で作品が作成(発掘)された地域の地図や当時の時代を理解を助ける映像が出るなどです。
 
 では実際にどんな体験をしたかをご紹介しましょう。
現在は古代ギリシアのテラコッタの女性像が3点展示されていました。これを映像に変換していましたが、
例えばこの映像を簡単な画面操作でどの角度からでも見ることができます。植草教授のように手鏡を使わず
ともスカートの中が覗ける訳です。またわずかに残った塗料の断片から推定した往時のカラーの映像を着色
することもできます。
 次に、着せ替え人形や塗り絵のような体験をしました。冠やベールなどから頭を飾るものを選ぶ。扇子や
果物など手に持つものを選ぶ。目の色、肌の色、髪の色、服の色を選ぶ。かなり怪しい彩色もありました。
子供でも面白く過ごせそうです。彩色した画像はカラーコピーで出力できお土産にできるそうです。
 なおミュージアムラボは平日の17時以降予約制で一般公開しているそうです。
  http://museumlab.jp  Tel.03-5435-0880 ルーブルーDNPミュージアムラボ カスタマーセンター

Cシアター
 シアター前の壁面には拡大された半導体の基盤の映像が貼られています。ナノレベルの製品を大量生産できる
DNPの技術の誇示のようですが、造形的に非常に美しいものでイスラム文様やパリのアラブ世界研究所の
建物(設計:ジャン・ヌーヴェル)を彷彿とさせます。
 「バザールでゴザール」などのCMを作成した佐藤雅彦さんの作成したDNPのイメージCMをみせてもらった。
ECOLOGYやらCOMMUNiCATIONやらCREATIVEやらFUTUREやらTECHNOLOGYなどの英字がベルトコンベアを
進んでいくイメージ。感性が無いせいか全く分らないし面白くも無い。
 情報技術を活用のイメージCM「近未来のスーパーマーケットの買い物風景」は大感動とまではいきませんが
便利で納得しました。携帯を商品にかざせば原産地や成分などの情報が入手でき、商品を籠に入れれば
その場で金額が加算され、出口で機械にタッチすれば精算完了。レジでの計算待ちなし。

Dソリューションスクエア
 白いマージャンテーブルの真ん中に四角い映像画面、4方向のどちらからも映像が操作でき映像をなぞる
だけで拡大・収縮・90度・180度・270度回転・内容変更などができ会議や説明、プレゼンテーションなどに
活用できそうなツールを見せてもらいました。

E秀英体展示室
 DNPの伝統的なオリジナル書体で、現在も革新しながら継続されているとのことです。
 読みやすく美しい書体です。


3.トイレ見学
 メインではありませんでしたが、当然トイレも見学してきました。
 まずトイレのサインは秀英体のエッセンスを英字やサインに展開した秀英ローマン。男子トイレ、女子トイレ、車い
すトイレともすっきりとしたピクトグラム(絵文字)。
 デンマークの人が制作したそうですが、確かに北欧の雰囲気があります。
 トイレの内部の壁面は白。大便器ブースのパーティションと洗面カウンターの幕板はダークな木目。
床はダークグレイ。小便器下は黒の御影石張り。衛生陶器はすべて白。カラーは男女車いすトイレとも
統一されています。
 衛生器具はTOTOのシステム。大便器は壁掛式でウォシュレット付、洗浄は手をかざす方式。ステンレス
製の棚付2連の紙巻器。女子トイレのブースにはフィッティングボードもついているとの事。
小便器は壁掛低リップのタイプであるが洗浄装置が全く見当たらない。小便器の中に感知部があって
陶器を透して、人体の動きとお小水の量を感知して洗浄するとか。そのため小便器の前に立っても洗浄
しません。洗面器はアンダーカウンター方式で、蛇口は湯水切替付の自動水栓。化粧鏡は人の目が気に
ならないよう個別形。間接照明が落ち着いた雰囲気を醸しだしています。


4、最後に・・・(感想)
 ど素人の一行に丁寧に説明していただいたアドバイザーのお嬢さんを初めDNPの皆様まことにありがとうござい
ました。参加者一同大満足でした。ただ、このままでは難癖づけのメンテナンス研究会の名がすたる?説明が横
文字が多すぎるよー!業界や社内では分りやすいし、便利な面があるとは思うけれど一般人(こちらが常識がない
せいかもしれないけれど)にはわからないよー!ルーヴルのプロジェクトでも素人でもより分りやすく深い理解をが
テーマでしょ。
 当のところは大満足は変わりません。厚くお礼申しあげます。楽しかったです。

 ※今回の報告レポートでは、諸事情により写真は掲載しておりません。


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DNP五反田ビル地図