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報告レポート(第107回)

定例会の様子をレポートします。
 
2006年7月24日(月) 
15:30〜18:00 INAX東京ビル(中央区八丁堀)

■「世界のトイレ快道を行く〜オランダ編〜」
     スピーカー:坂本菜子(メンテナンス研究会代表)
             大石 茂(清水建設梶j

※今回の報告レポートは発表者が執筆した文章でご案内します。

1、旅の思い出ひと言
              坂本菜子コンフォート研究所 坂本菜子

 オランダ、アムステルダムのスキポール空港に着いたとき同行の男性
の皆様から「坂本さんハエの的マークが付いているトイレですよ」「写真を
撮っておきましたよ」ありがたい第一報、ご親切な皆様に助けられた旅の
始まりでした。ここ1年ほど前から日本の新聞で紹介されている話題のト
イレ、この的を目標に用を足すと床の汚れが減り清掃の頻度と手間が大
幅に減ったという話題のトイレをオランダ到着時点で出会えるとは幸せと
期待感に満ちあふれた旅の初日でした。

 オランダは色彩豊かな国、デザインの宝庫といわれる国だけあってやは
りトイレの色もデザインも驚くほど色鮮やかなものでした。例えば、ユトレヒ
ト大学の「男性トイレはオレンジの空間」「女性トイレはブルーの空間」美術
館の「グリーンのトイレのボールの中がオレンジ色」など日本の常識では
考えられないことを遣って退けてしまうあたりがオランダなのかと思い知り
ました。

 オランダ人もアフリカ人も背が高いために小柄な日本人には全てが高い
位置に小便器が設置されており、ある病院では私など額から上しか見え
ない鏡があり、手すりは位置も高く大きく思いい切り力を入れないと上げ
下げ出来ない重さ。これもお国柄の違いと思えばユニバーサルデザイン
も見方が変って来ます。

 それにしても南アフリカの子供病院のベットカバーやカーテンのデザイン
の鮮やかな色とデザインにはアフリカを感じ「これでいいのだ!」と納得さ
せられた病院視察でした。
 私にとって「世界のトイレ快道を行く」のオランダ、アフリカ編の一端を垣
間見ることが出来喜びの限りです。


2.都市の魅力
              清水建設株式会社 大石 茂

 必要ならば、法隆寺をとりこわして停車場をつくるがいい。と言ったのは
坂口安吾であるが、今回訪れたオランダのロッテルダムは空襲で焼け落
ちて新たに再生した近代都市であった。アムステルダム、ユトレヒトと古い
家々や運河を大切に生かしながら残している街とは対照的であった。
 
 アムステルダムには美しい運河の風景の中に、石畳の細い路地が交差
していて、その薄暗い路地の中にはいかがわしい店が並ぶところもあっ
た。しかし驚くほど治安が良く、夜に一人で路地裏を歩いていても全く不
安が無かった。古い橋や煉瓦の壁に、今の生活に合うようにすこしづつ新
しい物を付け加えたりしながら、街を生かし続けている魅力と美しさにあふ
れていた。そうして街を生かし使いこなす事が、住む人々の誇りを生み、
街を汚したりすることを許さず、結果、安全な都市になっている気がした。

 ロッテルダムは昼間に通りを歩いていても怖いところがあった。通りのご
みが気になるし、あちこちにたむろしている人々の雰囲気がアムステルダ
ムとは異なった。街にあふれる現代建築はヒューマンスケールを大きく逸
脱していて暴力的に感じた。一つ一つの建物はデザインの良く考えれたも
のなのに、街として見た時に魅力が乏しかった。
 
 ありきたりの感想だが、古いものは壊してしまったら取り返しがつかな
い。古いものに少しずつ新し物を加え、蓄積していく事によって、他では得
難い魅力が生まれるのではないかと思った。
 


ロッテルダム市内

ユトレヒト市内

オランダのスキポール空港の小便器
何か黒い点が・・・


あら、ハエの絵!
これのおかげで
オシッコ跳ね汚れが減ったとか・・・。


男性トイレはオレンジの空間
日本人なら間違えそう。


女性トイレはなぜか青い空間。
ちょっと怖い気がするが・・・。


美術館の緑空間トイレ。
便器の内側がオレンジ色。



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